コロナと免疫力

感染症の歴史

人類とウィルスや感染症の戦いの歴史は長い。

この言い方はいろいろおかしい

  1. ウィルスの歴史の方がはるかに長い。
  2. 戦いだと思っているのは人類だけ。
  3. 人類が勝ったのは天然痘だけ。天然痘は撲滅した。

色々な感染症に出会い人類は病気になり多数死亡した。人類は全滅しないで生き延びてきた。病気に強い人間と弱い人間がいつの時代にもいた。生き延びた人間が繁殖し、免疫力をもって感染が広がるのを防いだ。

免疫とワクチン

ワクチンといえば天然痘のジェンナーと考える人が多いでしょうが、実はジェンナーは天然痘対策について確立したのです。ワクチンとコンセプトを考え様々な病気に対応することになったのは、それから100年後のパスツールによってです。ペストや炭そ菌などのワクチンを開発したのです。

免疫ができる、そして低毒性の感染をさせるワクチンを接種するという歴史です。

感染症対策薬は歴史上一度しか開発されていない。

感染症に有効な薬は歴史上一度だけです。抗生物質ですね。抗生物質は細胞壁を破壊する薬です。人類は細胞壁を持たないので、細菌破壊に役立つのです。第二次世界大戦の後に開発されたペニシリンが結核菌に有効だったのは記憶に新しいですね。

結核が風土病に近いくらいに世界的に感染にばらつきがありました。アジア特に日本は感染者が多かった、それに対してアメリカなどは少ない。1950年まで日本の死亡者の一位は結核でした。今では考えられないですね。抗生物質ストマイの普及など結核対応薬品ができたのとBCGワクチンで減少したのでした。

結核に勝てたのは薬の開発のおかげです。歴史上で一度だけです。ウィルスに至っては対処法すらありません。細菌の50分の一の大きさです、細胞を形成していません。ノロウィルス、インフルエンザ、肝炎、コロナウィルスなどなど。

コロナウィルスのワクチンがようやくでき始めています。集団免疫がワクチンで促進されて、どの程度の感染者の拡がりができれば死亡者が減少するかですね。対応薬の開発に期待するのは早計です。応援はしますが、期待して待つのはいけません。今はワクチンによる集団免疫の形成と自己防衛しかありません。とりわけ免疫力の強化が大事になってきました。感染予防を徹底するのは当然ですが、今や感染ルート不明が多くなってきていますから。

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