学習カーブ、連続する学習カーブ、忘却カーブの話をしてきました。
忘れる事を恐れて反復練習してもしょうがない、受験勉強には向くかもしれませんが。
・覚える勉強でなく身につく勉強を
どうやったら箸をうまくつかえるようになるか?
毎日やっているうちに身につくのですね。英語の勉強とはそういう身につけるものです。
覚えて忘れないというものの類ではありません。
・英語学習の目的
受験英語の目的はなんでしょうか?大学受験の為のものです。大学は研究して論文を書くためのものです。ですから論文を書くための英語なんです。論文というのは正確な表現が求められます。ですから文法はとても大事です。
皆さんは英会話をマスターしたいわけです。
勉強の目的が違います、ですからおのずと方法も違います。
・英会話学習の目的の違い
英会話を学ぶといってもいろいろです。
日本語で考えてみましょう。
1.専門用語をしらないと会話ができない。
株式の専門用語がわかりますか?例えば信用取引とか。
株式取引をやってる人なら詳しく分かります。いわゆる専門用語です。
各分野の専門用語があります。
しかもその言葉を知っているだけではなく理解して議論できるとなると背景など付随する知識もいります。
英会話は聞くことそして話すことです。
聞くことができなければ話せません。
単語がわからないものは何度聞いてもよくわかりません。
英語ならわからないどころか知らない単語は聞こえません。
専門分野がどこかで勉強の仕方が分かれます。
2.センテンスを想定してないと聞こえません
日本語で聞こえないことは専門用語だけではありません。
単語を一つ一つ細切れに我々は聞いているわけではありません。
文章として聞いているのです。
別に言うとある程度ここではこういうことをいって来るはずだと予想があるのです。ですから突然全然違う話にふられると頭がついていけなくて混乱するのです。「えっ、何の話し」とか聞き返すわけです。
この事前の想定ができていない英語では常に「えっ、なんの話し」という状態になります。そこでどうするかです。ひとつひとつのセンテンスで「えっ、なんの話し」とはできません。センテンスの集まり文で前後の関係で相手が何を言いたいのかを理解しましょう。
つまり60%わかっていれば話しができるレベルにしましょう。そのためには会話でこんなことが出るということを理解していないといけません。これは想定問答集等を自分で英作文するか、そういうシーンの会話のやり取りのテキストみるかですね。
つまり専門分野で会話内容変わりますということです。
予約のとり方は同じですが、ホテルでは使います。社内の会話で予約はいらないですよね。
・まず聞こえるように。
聞こえたら話すのは簡単です。
返事はYESかNO、それと単語だけで答えられる。
簡単に言いましたが深い話ですよ。日本人のほとんどがこれができない。YES、NOではじまる答えがあります。これはYES、NOさえいえれば通じます。間違っても単語ではじめてはいけません。逆に単語ではじめるものは単語です、YESNOで答えてはいけません。
目的に合わせて2通りのやり方があります。
一つは実践に即して勉強を進める方法です。
そしてさっさと使いながら覚えるやり方です。
もう一つは基本をマスターして勉強を進める方法です。
初めから広範囲に勉強します。
どちらがいいかという問題ではなく目的によります。
前者は短期間に覚え、使いながら覚えるに向いています。
しかし使いながら覚えるのは意外に時間的制限がどうしても働くので伸び悩みます。
後者はピラッミッドの底辺からつくりますので高みにきちんと到達します。
しかし時間がかかります。
これは目的のちがいによります。
ある程度の高みが必要な場合とそうでない場合がありますよね。
留学するなら後者です。
旅行に行くなら前者です。
一日に三時間は勉強しないといけません。
1000時間勉強するのに3時間で一年。
これを30分ずつ6年でやってもだめです。
むしろむだですね。一定の量をやらないと質的発展が望めないのですよ。
そういうとびっくりするでしょうが、机に座ってやる勉強は1時間でいいのです。2時間身に着ける勉強しましょう。とにかくヒアリングか読むことです。つまりINPUTを増やさないとだめです。毎日出会う人の顔忘れないでしょう。毎日会う単語を増やさないとダメです。
覚えるのではなく身に着けるのです。忘れることを恐れる必要はありません、むしろ出会わない事を恐れてください。何度も何度も出会うようにするには2時間でできるだけたくさんの単語に出会うようにすればいいのです。