ITエンジニアの年収と転職ー4.スタートダッシュ

ITエンジニアの年収は高くない。

日本ではITエンジニアは20代30代の若いときは平均年収より高い傾向があります。しかし40代以上になるとむしろ低くなっています。またIT系の会社以外ではITエンジニア出身の社長というのは聞いたことがありません。

終身雇用が断然得

まず生涯いられる企業か転職せざるを得えない会社かを見極める必要があります。一生居られる会社なら退職金その他の福利面を考えると一生いるべきだと思います。一生いられる会社とは大企業ということで、また学校を出て就職した会社ということです。別に言えば終身雇用がきちんと保証されている会社ということです。

元外資系社長の目線

今70歳、今から47年前社会人一年生はSEとしてキャリアスタート。IBMの大型ビジコンがはじめてできてOSという言葉がはじめて使用された頃。大学を出て33歳で初めての転職経験、45歳で外資系の社長になるまで数度の転職を経験しました。またその後ITベンチャー企業数社のCFOを務めました。そしてITエンジニアを部下として採用したり、ベンチャー企業の仲間としてたくさんの方とおつきあいしてきました。

前回は「3.転職準備」について話しました。

今回は「4.スタートダッシュ」

最初の6ヶ月

次の会社に採用が決まったら、次の戦いがはじまります。あえて戦いという言葉を使いました。誰と戦うのでしょう。目標はその会社で少なくとも三年間いて、目的をたっせいすることです。目的は技術習得してさらなるジャンプの準備や、そこでしゃちょうになることであったり色々です。そこは前回を読んでください。その目標を邪魔するのは誰かです。

  1. まず採用した上司です。期待して採用しました、しかし期待はずれなら容赦なくダメの烙印を押します。
  2. 次がすでに入社している同僚、部下です。
  3. そしてあとから入ってくる人たちです。

敵だらけという感じですね。最初の6月くらいは「ハネムーン」時期で採用した上司は味方になってくれます。採用側の責任はその上司にあるからです。ですからこの時期の上司は最大限利用すべきです。どんどん質問して情報を集めるべきです。そしてこの時期に味方になりそうな人を見出すべきです。夜の付き合いも含めて積極的に周りとコミュニケーションを取る必要があります。この時期は忙しいですよ、仕事も慣れないことなので大変ですが、何よりも失敗はゆるされません。周りが監視しています。

スタートダッシュの準備

採用が決まって実際に働き始めるあいだは少なくとも1ヶ月はあります。退職の申し出は少なくとも一ヶ月前にする必要があるからです。この時期にスタートダッシュの準備をすることです。次の会社の業界などの本を読んで、情報を集めることです。会社に顔だしたときには業界の事は何でも知っているとしないといけません。私は英語の本も含めて20冊読むようにしていました。そこまでする必要はないですが、10冊は読みましょう。

飛ぶ鳥は跡を濁す

引き継ぎなどを真面目にやっている暇はないですよ。次で成功ないことには未来はないのです。旧会社での評価を今更上げても仕方ありません。ここが大事で、みなさんが勘違いしやすいところです。

最初の六ヶ月

このスタートダッシュを失敗すると、取り返しはつきません。成功しないまでも、少なくとも失敗しないようにだけはしないといけません。転職組には失敗は許されません。最初から転職組は皆さんから歓迎されていないのですよ。だから失敗者としてのレッテルはられやすいのです。普通にやって当たり前なんですよ。失敗したら別な人を採用してもいいわけですから。リカバリーのチャンスを与えるとは限らないのですよ。

一年目

最初の六ヶ月が過ぎたら、次は成果を出すことです。一年単位に評価されるわけですから、入社時期によって残り半年であるいは次の一年での評価になります。ここでがんばらないと給与が上がらないです。

転職組は大変なんですよ、でもこれは終身雇用でも同じです一定の年齢になると競争は厳しくなります。

まとめ

スタートダッシュを切る準備が大事です。

皆さの役に立ちそうな会社をご紹介します。どれもITエンジニアに特化しています。学習と転職支援、メンタリング、そして業界専門転職サイト。まず全社の担当に会って情報を取ることを強くおすすめします。

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